数多くあるベビー用品の一つ「おくるみ」ですが、
ある程度の月齢になったら自然と卒業するものだとしても、いつからいつまで使っていいのか
はっきり知らない人も多いかもしれません。
結論からいうと、おくるみを使う目安はだいたい生後3〜4ヶ月頃までと言われています。
この記事では、おくるみを卒業する目安が生後3〜4ヶ月と言われている理由をご紹介します。

実際におくるみを使ってきた私が使う上での注意点や、選ぶポイントもご紹介しますので参考にしてみてください!
おくるみってそもそも何?

おくるみは簡単に言えば、赤ちゃんを優しく包むための大きな布のことで、「アフガン」や「スワドル」と呼ばれることもあります。
おくるみといっても正方形や長方形、フードや足が付いているタイプなど様々な形があります。
また、コットンやガーゼなどの薄いものや、フリースなどの暖かいものなど、素材も様々なので産まれた季節や用途に合わせて選ぶのが一般的です。
「赤ちゃんを包む」というイメージが強いおくるみですが、包む以外にもブランケットやバスタオル、授乳ケープとしても使えるので一枚持っておくととても便利なベビー用品です。
おくるみを使う4つのメリット

おくるみを使うメリットは、大きく分けて以下の4つです。
- 赤ちゃんが安心する
- 抱っこがしやすくなる
- モロー反射を防ぐ
- 体温調整のサポートをしてくれる
メリット1:赤ちゃんが安心する
約10ヶ月間ママのお腹で大切に守られてきた赤ちゃんにとって、ママのお腹の中はとても落ち着く環境です。
おくるみで包むことによってママのお腹の中にいるような感覚になるので、赤ちゃんが安心して落ち着いてくれるという効果があります。
また、おくるみを使い赤ちゃんが落ち着く環境を作り出すことで、泣き止んだり寝かしつけやすくなります。
メリット2:抱っこがしやすくなる
産まれて数ヶ月の赤ちゃんは首や腰がすわっていないのでとても不安定です。
ふにゃふにゃしていて不安定な赤ちゃんを抱っこするのは少し怖いですよね。
しかし、おくるみで包むと安定感が増して、とても抱っこしやすくなりますので、おくるみを使用するメリットと言えるでしょう。
メリット3:モロー反射を防ぐ
スヤスヤと寝ていたのに赤ちゃんが突然手足をビクッとさせて起きてしまったことはありませんか?
これはいわゆるモロー反射というもので、生後3〜4ヶ月頃までみられる原始反射です。
ビクッとさせる以外にも両腕を突然広げたりすることもモロー反射の動作です。
せっかく寝かしつけたのにモロー反射によって起きてしまうのはママも辛いですよね。
赤ちゃんをおくるみで包むことでビクッという衝撃がなくなり、モロー反射で起きてしまうことを防ぐことができます。
メリット4:体温調整のサポートをしてくれる
赤ちゃんは大人のように上手に体温調整することができず、すぐに手足が冷たくなったりします。
そのため大人よりもしっかりと気温の変化に気をつける必要があります。
暑い外から冷房の効いた室内への移動や、暖かい室内から寒い屋外へ出る時など気温差が激
しい場所への移動にはおくるみが大活躍します。
さっと赤ちゃんを包むことにより、体温調整をサポートすることができるのでお出かけの際には一枚持っていると安心です。
おくるみはいつまで使っていいの?

おくるみを使う時期に決まりはありません。
しかし、目安は生後3〜4ヶ月頃までと言われています。
その理由は生後3〜4ヶ月頃には多くの赤ちゃんがモロー反射が消滅し首もすわるので、おくるみを使う効果が半減するからです。
また、生後すぐはあまり動かなかった赤ちゃんも、手足をバタバタしたり寝返りしたりと動くことが多くなります。
今まで気持ちよさそうにしていたのに嫌がり始めたり、自力でおくるみから抜け出そうとしたりなどの反応が現れた場合も卒業のタイミングといえます。
赤ちゃんにより成長のスピードはそれぞれですがだいたい生後3〜4ヶ月までか、もしくは寝返り
し始めたら使うのをやめるのが推奨されています。
おくるみを使う上での4つの注意点

おくるみを使う上での注意点は、大きく分けて4つです。
- 赤ちゃんが嫌がったら無理に使わない
- 赤ちゃんの足は曲げたままにする
- きつく巻きすぎないようにする
- 体温の上がりすぎに注意する
注意点1:赤ちゃんが嫌がったら無理に使わない
全ての赤ちゃんがママのお腹の中にいるように落ち着くわけではなく、なかにはおくるみを嫌がる赤ちゃんもいます。
私の息子もおくるみを嫌がり、自力で抜け出していました。
もし赤ちゃんが嫌がっているようであれば、無理に使うのはやめましょう。
注意点2:赤ちゃんの足は曲げたままにする
赤ちゃんの足は両膝と股関節が十分曲がっているM字型が正しい姿勢です。
そのため、足をまっすぐ伸ばしたり、ねじれた状態でおくるみで包んでしまうと先天性股関節脱臼
(せんてんせいこかんせつだっきゅう)の原因になることがあります。
先天性股関節脱臼はとくに生後3~4ヶ月頃に発症することが多いといわれています。
おくるみを使う際は赤ちゃんの足は無理に伸ばしたりせずに、基本姿勢のM字型のまま包むようにしてください。
注意点3:きつく巻きすぎないようにする
緩いとほどけてしまうからといって赤ちゃんをきつく巻きすぎてしまうのはNGです。
もちろんあまり緩いとほどけてしまって意味がありませんが、あまりにきついと赤ちゃんが息苦しくなってしまいます。
巻いた隙間に手のひらが少し入るくらいのゆとりがあるのが理想的です。
注意点4:体温の上がりすぎに注意する
赤ちゃんは大人よりも暑がりで汗っかきです。
おくるみで包むと体温が上がりやすくなります。
体温が上がりすぎてないかや、汗をかきすぎていないかをこまめに確認することが大切です。
暑そうな場合は服の枚数や布団などで調整してあげましょう。
おくるみの選び方

おくるみには、様々な素材や形があります。
素材ごとに保温性や通気性が異なるので使う時期や、用途によって選ぶのがおすすめです。
素材で選ぶ
おくるみの素材は、綿やガーゼ・タオル地・コットン・パイル・フリース・ボアなどがあります。
一年中使いやすいのがコットン生地やタオル地です。
同じ生地でも厚みが違うので好みの厚さを選ぶといいでしょう。
夏は暑くて赤ちゃんの体温もこもりがちになるため、通気性のいいガーゼ生地やパイル生地を選ぶのがおすすめです。
ガーゼ生地やパイル生地は吸水性も高く、寝汗もしっかり吸収するのであせもをできにくくしてくれます。
一方、冬は寒さから守るため保温性にすぐれたフリース素材やボア素材を選ぶのがおすすめで
す。
フリース素材やボア素材は赤ちゃんの体温を逃さずに、温かさをキープしてくれるので寒さから赤ちゃんを守ることができます。
形で選ぶ
形は正方形が一般的で、1番赤ちゃんをくるみやすい形です。
その他には、長方形や寝袋型、フードや足付きのタイプなどがあります。
また、くるみかたもさまざまで、紐で結ぶタイプやマジックテープでとめるタイプ、足付きで足を入れるだけのタイプなどがあります。
フードや足がついているタイプはお出かけの時にとても便利なので、頻繁に外出する方にとても向いています。
しかし、他の用途で長く使いたい方はシンプルな形を選ぶことがおすすめです。
おくるみは生後3〜4ヶ月までの使用がおすすめ

赤ちゃんによってモロー反射の消滅や、首のすわりなど成長のスピードはさまざまですが、おくるみの使用は生後3〜4ヶ月までがおすすめです。
どんなに長くても寝返りをうてるようになったら卒業するのが良いでしょう。
おくるみは赤ちゃんが安心して眠ってくれる、抱っこしやすいなど多くのメリットがあります。
おくるみとして使う期間は短いものの、卒業した後はブランケットやバスタオル代わりなどさまざまな用途で使うことができるので、何枚か持っておくととても便利です。

素材や形など様々な種類があり、可愛いデザインのものも多く売られているのでお気に入りのものを見つけてみてくださいね!
おくるみっていつまで使っていていいの?